表題番号:2018B-065
日付:2019/03/28
研究課題秘匿計算における鍵伝播機構の計算理論構築
研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
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(代表者) | 教育・総合科学学術院 教育学部 | 教授 | 小柴 健史 |
(連携研究者) | 京都大学 | 講師 | 森前智行 |
- 研究成果概要
- 量子計算の枠組みで秘匿代理計算を行う暗号プロトコルとしてBroadbent, Fitzsimons, Kashefiの方法(BFK09法)やその発展版であるHayashi&Morimaeの方法(HM12法)がある。BFK09方法では量子情報を量子ワンタイムパッド法で完全秘匿を達成するのにパウリ行列X及びZをどう適用するのかという鍵情報を保持する。秘匿された量子情報に演算を施すことは鍵情報をどう変遷させるかに対応する。古典計算での実現可能性を究明するために鍵伝播メカニズムを解明することを考えた。両方法を解析した副産物として,古典クライアントではある種のブラインド量子計算は実現不可能であることを示した。