表題番号:2018B-060 日付:2019/03/29
研究課題先祖型ミオシンXI発現による植物細胞内輸送の研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 教育・総合科学学術院 教育学部 准教授 富永 基樹
研究成果概要
 本研究では,植物の進化に伴い多様化したミオシンXIの最も原始的な機能の同定を試みた。そのため,陸上植物進化の基部に位置するゼニゴケのミオシンXIに蛍光タンパク質を融合し,高等植物シロイヌナズナのミオシンXI多重ノックアウト株で発現させた。その結果,ゼニゴケミオシンXIは,シロイヌナズナ細胞内において原形質流動を発生させ,多重ノックアウトによる成長阻害を回復させる事が明らかとなった。すなわち,植物ミオシンXIの分子機能が,原形質流動を発生し成長を制御するため進化的に保存されている事が示唆された。本研究成果は,Plant Biology 2018や日本植物学会第82回大会等で発表した。