表題番号:2018B-053 日付:2019/04/03
研究課題明治後期学校教練の呼称変更の背景と教育現場への影響
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 教育・総合科学学術院 教育学部 講師 奥野 武志
研究成果概要
明治後期の学校教練の呼称変更に関する研究の前提となる明治前期における学校教練に関して先行研究で未解明となっている事項の究明に取り組み、以下のような成果を得た。(1)1883年徴兵令における一年志願兵制は看護卒獲得ではなく、予備下士・予備将校養成を目的としていた。(2)1883年徴兵令第11条による一年志願兵として採用された者は4年間で総計18名に過ぎなかった。(4)陸軍ではもともと歩兵操練科卒業証書所持を要件としない早期帰休が実施されており、1879年改正徴兵令下では入営者の7%程度、1883年改正徴兵令施行後は10%程度が早期帰休の対象となっていた。