表題番号:2018B-031 日付:2019/04/07
研究課題異人歓待と宗教共同体のゆくえ:フランスの祝祭と共同体を想像するスタイルの調査研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 文学学術院 文化構想学部 准教授 國弘 暁子
研究成果概要
2013年に婚姻制度 “LE MARRIGA POUR TOUS” をスタートさせたフランスでは、以前ほどの勢いはないものの、同性婚に異議を唱えるデモンストレーションが今も路上やネット上で祝祭的な賑わいを見せる。本研究は、ホモフォビアの婉曲的な正当化にもなりかねないデモンストレーションの祝祭性に着目することに端を発して、カトリック教会が説く結婚の意義とそれを推奨する人々、そして、カトリック司祭として同性愛の問題と向き合おうとする人の動き、さらには、移民2世のムスリムとして同性愛の問題に取り組む人の動きなど、立場を異にする複数の人々へのアプローチを通じて、フランスの都市社会で互いを隔てる「想像」による共同体の現状を把握することを目的とした。