表題番号:2018B-030 日付:2019/04/08
研究課題デジタル三次元測量・GIS・GPRを用いた古代都市の非破壊調査と比較考古学的研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 文学学術院 文化構想学部 教授 寺崎 秀一郎
研究成果概要

 本研究では,古代都市遺跡の三次元化の一環として,UAVを用いた航空写真測量について現地での実験的調査をおこない,その課題と可能性について明らかにした。調査対象はホンジュラス共和国,エル・プエンテ遺跡である。調査にDJIMavic Pro,撮影した写真をもとにしたSfM処理はAgioft社のPhotoscanProfessional edition)を用いた。撮影解像度については,作業効率と精度のバランスを測るため,撮影高度やオーバーラップ率について,i-Constructionの基準(http://www.mlit.go.jp/report/press/sogo15_hh_000150.html)なども参照しながら,複数の組合せを試行した。さらには,撮影後の写真処理の効率化についても検討を重ね,古代都市遺跡の三次元化において求められるフローについて一定の結論に至った。しかしながら,熱帯低地という生態環境下において,樹冠下の不可視領域となるエリアの点群データの補完をはじめ,問題点や課題も明らかになった。