表題番号:2018B-027 日付:2019/03/20
研究課題16-17世紀日本に関する南欧語書籍情報の系統化にむけての研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 文学学術院 文化構想学部 教授 伊川 健二
研究成果概要
2018年7月7日の研究発表「フロイス史料研究事始」(多元文化学会)では、先行研究、あるいはポルトガルなどで刊行された目録などの関係情報を整理し、写本、翻刻、邦訳を対照させる際の問題点を指摘した。2018年8月16日から8月26日におこなわれたリスボン出張に際しては、ルイス・フロイス『日本史』の写本を所蔵するポルトガル国立図書館(Biblioteca Nacional de Portugal)、アジュダ図書館(Biblioteca da Ajuda)、海外領土史文書館(Arquivo Historico Ultramarino)における調査を実施し、複写を入手した。また、ポルトガル国立図書館では、上記のほか2冊の天正遣欧使節に関わるパンフレットを調査し、複写を入手した。
論文「フロイス史料研究事始」(『多元文化』8)は、上記の現地調査の内容を踏まえ、リスボン所在の6件の写本と翻刻本、そして邦訳の対応関係を表にして、多くの研究者に理解可能な形式で提示したはじめての成果とすることができた。