表題番号:2018B-024 日付:2019/02/01
研究課題リスク認知、責任観念の文化的差異と不法行為制度の動態に関する比較法社会学研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 法学学術院 大学院法務研究科 教授 和田 仁孝
研究成果概要

 本研究は、対象各国の不法行為に関わる制度の差異や、損害の態様による賠償のあり方を原理的に考察していくための基盤となる実証的知見を得るべく、人々のリスク認知が、当該事故態様に関する責任観念にいかに影響しているかを明らかにし、さらにそうした文化的な認知の差異が、実際の不法行為制度の運用、構成にいかに反映しているかを、いくつかの国を対象として実証的検証していこうとするものである。そのための準備的調査を実施した。具体的にはタイ、アメリカを中心に、現地協力研究者の協力を得て、医療事故被害者、及び医療関係者へのヒアリング調査を行った。中間的成果について、タイのスコタイタマシラート大学において講演を行い、またアジア法社会学会において、成果を総合的に発表した。