表題番号:2018B-022 日付:2019/03/19
研究課題グローバル・ビジネス紛争の予防と解決
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 法学学術院 大学院法務研究科 教授 道垣内 正人
研究成果概要
国際商事仲裁の手続の進め方には、英米法系の国々の仲裁人が採用している当事者に全面的に主張立証を委ねるというモデルが世界の大勢となっているところ、仲裁廷により当事者の主張立証をしっかりと管理し、比較的簡潔な判断を示すという大陸法的なモデルがあるはずである。英米法型モデルでは、手続は長期化しがちであり、しかも仲裁判断は長文にわたるのに対し、これに対して、大陸法型のモデルでは、仲裁人は適宜に心証を開示し、何が問題なのかを当事者に示すことにより、当事者としては紛争解決の方向性を認識した上で、必要十分な攻撃防御を尽くすことが可能となる。このような大陸法型仲裁モデルについて研究を行った。