表題番号:2018B-010
日付:2019/04/08
研究課題将来シナリオの新しい経済分析とリサイクルの質を考慮した動的多元物質フロー分析
研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
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(代表者) | 政治経済学術院 政治経済学部 | 教授 | 近藤 康之 |
(連携研究者) | 九州大学 | 教授 | 加河茂美 |
- 研究成果概要
- 産業構造と技術進歩の将来シナリオを検討するための手法を新たに開発し、リサイクルの質を考慮した動的多元物質ストック・フロー分析を実施することを目的として研究を実施した。具体的には、World Input-Output Databaseから得られる40カ国の1995~2008年の国別産業連関表を用いたクラスタ分析を実施した。また、動学的廃棄物産業連関モデル(dynamic waste input-output model, dWIO)の開発を行った。これは、スクラップの需給バランスと合金の元素組成を統合された枠組みで考慮することのできる点に特徴のあるモデルである。日本のデータに基づくシナリオ分析を行い、回収されたスクラップの超過供給や、鋼材の品質基準と整合しないリサイクルの生じる可能性を検討した。