表題番号:2018A-059 日付:2019/04/05
研究課題どのような公園が子どもの身体活動を増進させ、座位行動を減少させるのか?
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) スポーツ科学学術院 スポーツ科学部 准教授 石井 香織
(連携研究者) スポーツ科学学術院 教授 岡浩一朗
(連携研究者) 筑波大学 准教授 柴田愛
研究成果概要
本研究の目的は、どのような条件(利便性や特徴)を持つ公園が子どもの主観的・客観的に測定した身体活動を増加させ、座位行動を減少させるのかを明らかにすることとした。対象者は、東京都の2つの市の住民基本台帳より無作為に抽出した小学1年~6年生の男女2,400名およびその保護者とした。無作為抽出の方法は、性および学年で重み付けし、1世帯から1名のみを抽出した。この2,400名に対し調査依頼を行い、協力に同意が得られた620名に調査一式を送付した。調査に回答のない対象者については、2週間後に督促を行った。調査は郵送法により行い、質問紙調査および加速度計7日間連続装着による身体活動・座位行動の評価および関連要因を調査した。質問紙調査は、身体活動および座位行動と公園に関する利便性や特徴、その他の関連要因として、自宅近隣や学校内などの環境的要因や心理的要因、社会的要因を調査した。結果として、525名の者が調査・測定を完遂した。本調査により取得したデータより、身体活動・座位行動それぞれに公園の利便性および特徴が関連していることが示された。今後は公園に着目した児童の身体活動推進のための方策を構築することが望まれる。