表題番号:2018A-031 日付:2019/04/08
研究課題機能性寒天オリゴ糖の選択的生産を目的とした新規寒天分解酵素の諸性質検討
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 先進理工学部 教授 桐村 光太郎
研究成果概要
 寒天オリゴ糖には種々の生理活性機能を示すものがあり、医薬品や機能性食品などへの利用が期待されている。本研究では、新規β-アガラーゼを利用した機能性寒天オリゴ糖の新規生産について検討を行った。申請者らが単離した非海洋性寒天分解細菌Cellvibrio sp. WU-0601より、硫安分画、イオン交換クロマトグラフィー、ゲルろ過クロマトグラフィーを経て、新規β-アガラーゼの精製を達成し、諸性質を決定した。本酵素はアガロースを加水分解し、最終的にはネオアガロビオースのみを生成するという特長を有していた。さらに、土壌試料を中心に好熱性寒天分解微生物の探索を行い、複数の耐熱性アガラーゼ生産候補株を取得した。