表題番号:2018A-020 日付:2019/02/26
研究課題マイクロ波・ミリ波同時利用レーダー技術の研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 基幹理工学部 教授 川西 哲也
(連携研究者) 情報通信研究機構 研究マネージャー 菅野敦史
(連携研究者) 理工学術院総合研究所 招へい研究員 稲垣惠三
研究成果概要
 本研究の目的は、見通し外の障害物を検知するためのレーダーの実現である。現在、交通事故の抑止、さらには自動運転の実現を目指して、自動車の周辺状況をセンシングするための技術開発が精力的に行われている。カメラやミリ波レーダーを用いた低コストで有効な衝突防止システムが実現しつつある。しかし、これらのすべてが見通し内の障害物に対するものであり、見通しがきかないところの状況を把握するための技術の開発例は少なく、研究開発の難易度も高い。交差点などにレーダーを設置し、見通し外の障害物を自動車などに通知するシステムの開発も進められているが、狭隘な路地すべてに複雑なシステムを整備するのは困難である。
 そこで本研究では、比較的低い周波数の電波で視野外障害物を検知するとともに、現在すでに各社が開発し実用が進むミリ波レーダーやカメラによる視野内検知技術を組み合わせる方式を提案している。今年度はマイクロ波帯2次レーダーの基本原理と見通し外の障害物検知能力の確認を行った。