表題番号:2018A-011 日付:2019/02/18
研究課題フランス西南部の中世都市家屋に関する歴史考古学的研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 教育・総合科学学術院 教育学部 教授 堀越 宏一
研究成果概要

2018年度には、リムーザン地方を中心として、中世家屋の調査を実施し、ヴェズレーを起点とする「サン・レオナールの道」沿いの都市に残されている中世町家を調査した。そこでは、リモージュ Limogesとその近郊に位置するサン・レオナール・ド・ノブラ Saint-Léonard-de-Noblatにおいて、ゴシック式尖頭アーチを備えた町家を数多く発見できた。リモージュ美術館では、今は現存していない中世町家(la Maison Marminion, place des Bancs)を描いた絵画(1906年)により、「クリュニー型中世町家」全般の1階開口部の利用形態を知ることができた。サン・レオナール・ド・ノブラでは、中世からルネサンス期にかけての町家が様々に残存しており、町全体が、さながら中世町家博物館の趣を呈していた。