表題番号:2018A-007
日付:2019/04/05
研究課題ラットを用いた依存形成の行動メカニズムについての実験的検討
研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
---|---|---|---|
(代表者) | 文学学術院 文学部 | 准教授 | 神前 裕 |
- 研究成果概要
薬物やギャンブルへの依存の行動メカニズムを検証するためラット・マウスを用いて実験を行なった。実験1では、レバー押し行動と報酬との間の随伴性を変化させた際に、覚せい剤を慢性事前投与された群では随伴性追従の程度が低下することを示した。実験2では、マウスを用いて覚せい剤またはニコチンの投与がギャンブル用行動に与える影響をオペラント課題において検証した。反応に対して報酬が一定の割合で与えられる選択肢よりも、反応に対して変動する割合で報酬が与えられる選択肢に対する選好がニコチン投与により増加することが確認された。本研究課題により、依存形成のメカニズム解明に向けて重要なデータを得ることができた。