表題番号:2017S-191
日付:2018/04/07
研究課題分子性電気磁気効果の開拓
研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
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(代表者) | 高等研究所 | 助教 | 中 惇 |
- 研究成果概要
- 古典電磁気学の枠組みを超えた物質中の電気・磁気結合は電気磁気効果とよばれ、基礎・応用の両面から精力的に研究がなされている。これは従来重金属などを含む無機化合物が研究の中心であるが、本研究では軽元素からなる有機導体を用いて電気磁気効果を実現するための理論研究を行った。その結果、1) 水素結合を含む有機導体において、プロトン状態に依存して電子系の磁性・誘電性・光学応答が劇的に変化することを見出した。2) 有機導体に特有の分子配向を利用した新奇なスピン輸送現象を発見し、その基礎的な理論を構築した。これらの成果は有機導体を用いたエレクトロニクスに新しい道を拓くものであると期待される。