表題番号:2017S-167 日付:2018/04/08
研究課題日本語教育における「考える語彙学習」の実現のための教材と指導方法の開発
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 日本語教育研究センター 講師 三好 裕子
研究成果概要
 語の使い方について「考える」ことで、効果的、かつ面白みのある語彙学習が可能になると考え、そのための教材として語句の問題作成を試みた。問題を用いた指導の後に学習者が作った短文では誤りが減少し、語彙学習に関する気づきが得られるなどの効果も認められた。学習者の評価も好意的であった。一方で、難しさ、わかりにくさの指摘も少なくなかった。特に、語句の正確な使用を追求すると問題の難易度が上がり、学習者のニーズとのずれや不活発な授業につながりかねないことがわかった。また、意味的に複雑な語句の場合、理解のためにより多くの文脈が必要で、短文を用いた問題形式では十分な理解が得られにくいこともわかった。