表題番号:2017S-154 日付:2018/04/06
研究課題近代柔術史資料の基礎的研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) スポーツ科学学術院 スポーツ科学部 助手 工藤 龍太
研究成果概要
本特定課題では、近代日本における柔術の展開過程を歴史的に解明することを目的とした。①史料収集について、後に合気道を創始する植芝盛平が1928年に門人に授与した伝書である「相生合氣柔術秘傳目録」を所有者より拝借することができた。②大東流の普及過程について、大東流の技術的な影響が強い合気道の形成期(1930年代まで)に着目し、合気道が大東流から独立する過程を分析した。その結果、合気道は武道における家元制度が抱える問題と長い時間をかけて向き合いながら形成されたことが明らかになった。③近代柔術の技術体系を考察するために、東京都にある複数の道場、千葉県勝浦市で開催された大東流の国際セミナーで参与観察を行った。