表題番号:2017S-144 日付:2018/04/09
研究課題カザフスタン共和国におけるカザフ人の人生儀礼についての文化人類学的研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 人間科学学術院 人間科学部 助手 齋藤 篤
(連携研究者) 早稲田大学人間科学学術院 教授 扇原 淳
(連携研究者) アル・ファラビカザフ国立大学東洋学部 上級講師 Kadikova Samal
(連携研究者) アル・ファラビカザフ国立大学東洋学部 教授 Jubatova Bayan
研究成果概要
カザフスタン共和国に居住するカザフ人の実践する「トゥサウ・ケセル(紐切りの祝い)」と呼ばれる人生儀礼について観察,情報収集を行った.本儀礼は子供が歩き始めた時期に行われる儀礼であり,「アラ・ジプ」というより紐を子供の足に巻き,その紐を切った後に「アク・ジョル」という白布の上を歩かせることが主たる要素であった.これらの要素について,アラ・ジプは「良い日」という意味を持つ白い糸と「暗い日」という意味を持つ黒い糸をより合わせた物であり,「人生にはよい時もあれば悪い時もある」という意味があった.また,「アク・ジョル」には「白い道」という意味があり,この上を歩く者の前途に障害が無いよう祈る意図があった.