表題番号:2017S-141 日付:2018/03/27
研究課題脳波による内部状態の推定と反応の予測
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 人間科学学術院 人間科学部 教授 大須 理英子
研究成果概要
日々の生活は、意思決定・行動選択の連続である。判断は論理的な計算に基づく部分もあるが、意識にのぼらない脳の内部状態が重要な役割を果たしている。このような内部状態を推定し、その後の判断を予測することができれば、脳内機序の解明と同時に行動の改善などに広く応用可能である。そこで、脳波と機械学習を用いて、意思決定を事前の脳内状態から予測できるかどうかを検討した。具体的には、左右の手の選択を伴うリーチング課題において、ターゲット提示前の自発脳波から手の選択を判別したところ、正答率はチャンスレベルより高かった。脳の内部状態の揺らぎが手の選択に影響を及ぼす可能性が示唆された。