表題番号:2017S-123 日付:2018/04/05
研究課題非走査型レーダ開発に向けた仮想電波暗室の研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 大学院情報生産システム研究科 助教 片山 光亮
研究成果概要
主記憶容量を増強した計算機にキーサイトテクノロジー社の電磁界シミュレータEMProを導入することで、レーダ開発に必要な解析空間を持つ仮想電波暗室が構成できた。この環境を用いて、レーダ機器に利用可能な24 GHz帯伝送線路の設計を行った [1]。この伝送線路は一般的なFR4基板を用いているにも関わらず、 38以上の高い品質係数が見積もられた。さらに、レーダ発信機に用いることができる24 GHz 電力増幅器の設計も行った [2]。仮想電波暗室における見積もりでは、電力増幅器利得は 10.2 dB、消費電力は 12 mWであり、高性能な非走査型レーダ開発の見通しを得た。