表題番号:2017S-121 日付:2018/03/26
研究課題金属カルベノイド種を用いたアザスピロシクロヘキサジェノン類の触媒的不斉合成
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 大学院先進理工学研究科 助手 伊藤 守
研究成果概要
本研究では、金属カルベノイド種を用いたアザスピロシクロヘキサジエノン類の触媒的不斉合成を目指した。原料としてp-メトキシベンジルアミン由来のイナミドを用いて、NHC配位子を有する金触媒とキノリンN-オキシドの組み合わせにより、目的のスピロ環化が進行しアザスピロシクロヘキサジエノン類をラセミ合成ながら高収率で与えることを見出した。本反応はイナミドの置換基を変えることで多様なアザスピロシクロヘキサジエノン類を合成することができ、得られた生成物の化学変換により医薬品にも用いられているGabapentinの誘導体に変換することが可能である。現在、不斉NHC配位子を用いて触媒的不斉合成への展開を行っている。