表題番号:2017S-099 日付:2018/04/09
研究課題好熱菌Bacillus PS3由来F0F1-ATP合成酵素のH+輸送活性およびH+/ATP比の決定
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 先進理工学部 助手 飯田 直也
研究成果概要
本研究では、好熱菌由来のATP合成酵素(FoF1)のH+輸送活性およびH+/ATP比を決定することを目的とした。以前まではバルクでの測定であったが、本研究でFoF1のH+輸送活性を1リポソーム、FoF11分子単位で観察することに成功した。その手法は、FoF1をpH感受性の蛍光色素で標識したリポソームに再構成し、蛍光顕微鏡下で観察するというものである。このように1分子で見ると、FoF1は活性のON、OFFを繰り返したり、H+の濃度差を打ち消したりしていることがわかった。しかし、活性の計算に必要なリポソームの粒子径が蛍光画像から見積もれないため、H+輸送活性およびH+/ATP比の定量的な解析には未だ至っておらず、粒子径の均一なリポソームを作成する必要があると考えてる。