表題番号:2017S-095 日付:2018/04/04
研究課題人類汚染が進行した湖沼・沿岸域における環境動態解析手法の確立
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 創造理工学部 助教 廣瀬 孝太郎
研究成果概要

 島根県中海で1.8m程度の堆積物コアを採取し,解析を行った.コアは泥が主体で,貝殻片をまばらに含む.210Pb(ex)137Cs測定に基づき推定されたコアの堆積速度は,それぞれ0.430.31 cm/yearであった.元素組成,珪藻群集組成,貝形虫群集組成を明らかにした結果, 19世紀後半以降の銅山の影響や20世紀初頭からの周辺域の産業活動の影響,地形改変に伴う閉塞性の高まりと富栄養化の影響,およびその後の環境回復を読み取ることができた.その他に,様々なパレオプロキシーを組み合わせた研究が進行中であり,今後新たな知見を得ることができるであろう.