表題番号:2017S-088 日付:2018/03/29
研究課題凸最適化に基づく音響信号処理の研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 基幹理工学部 助教 矢田部 浩平
研究成果概要
 信号処理では,解くべき問題を最適化問題に帰着させ,何らかのアルゴリズムによって最適化することで,データに対して所望の処理を行うことが多い.最適化問題は,非凸な問題と凸な問題に大別でき,凸なら大域最適性を保証できるなど,凸最適化問題は非凸な問題に比べて性質の良い問題と言える.本研究では,音響信号処理の諸問題を凸最適化問題として定式化し,凸最適化アルゴリズムを用いて解くことで,様々な処理を実現した.具体的には,混合音から混合元の音源を推定する音源分離,観測信号から雑音を取り除くノイズ除去,音を調波成分に分けるモード分解,音響シミュレーションにおける初期条件の推定,実信号の包絡推定等を提案した.