表題番号:2017S-085 日付:2018/03/06
研究課題リサンプリングによる弱解集合の生成とその分布傾向を考慮したトラヒック行列推定
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 基幹理工学部 教授 内田 真人
研究成果概要
直接観測することが困難な対地間フロー流量を,それらが通過するルータにおいて容易に観測できる集約されたフロー流量(集約フロー流量)から推定する問題はトラヒック行列推定問題と呼ばれる.本研究では,トラヒック行列推定の精度を,非観測空間(対地間フロー流量が取り得る状態の集合)上ではなく,観測空間(集約フロー流量が取り得る状態の集合)上において間接評価する手法を提案した.また,集約フロー流量の観測データのリサンプリングにより生成される多様な解候補の分布傾向を考慮した推定手法を提案した.さらに,従来手法における「対地間フロー流量がゼロとなる確率が正である」という仮定を必要としない一般化手法を提案した.