表題番号:2017S-074
日付:2018/02/15
研究課題昭和期瀬戸内地域における醤油市場の環境変化にみる大規模醤油醸造経営の成長条件
研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
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(代表者) | 商学学術院 商学部 | 助手 | 小杉 亮介 |
- 研究成果概要
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本年度は、各年次の『工場統計表』から各府県の醤油醸造企業の製造所数を調査し、『大日本帝国港湾統計』から瀬戸内地域の各府県と大阪府について醤油の移出入量の推移、主な移出先あるいは移入元の港を年次ごとに把握した。
また、香川県小豆島の丸金醤油株式会社(以下、丸金)の戦前期の営業報告から、瀬戸内地域の醤油醸造経営が大正期から昭和期にかけてどのような問題に直面していたか調査した。丸金は第一次大戦後の不況に突入すると供給過剰の問題に直面し、出荷調整や販路拡大に注力していた。さらに、1920年代後半から千葉県野田市の野田醤油株式会社(以下、野田醤油)が大阪市場に進出すると、丸金はキッコーマンの市場進出に対抗した。