表題番号:2017S-066 日付:2018/03/30
研究課題無人航空機を用いた亜熱帯マングローブ林の構造解析とハビタット特性の解明
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 教育・総合科学学術院 教育学部 助教 友常 満利
研究成果概要

マングローブ林は海洋・大気圏との物質交換において重要な役割を担う。しかし、その基盤情報となる広域の森林構造は、膨大なフィールドワークを必要とすることや林内への立入規制が障壁となり、十分に理解されていない。また、それらを解決する衛星や航空機による観測も、金銭的負担や取得画像の解像度といった課題があった。そこで、近年急速に技術発展を遂げた無人航空機と空撮画像の三次元解析によりその課題の解決を試みた。本研究では、無人航空機により森林構造を検出し、マングローブ林のハビタット特性の解明を目的とした。

八重山諸島の20箇所の林分を対象としたデータの解析を行った結果、ヤエヤマヒルギはどの樹種よりも早く沿岸域に定着すること、ある程度林分が形成され陸地化が進むとオヒルギが定着することが示された。また、ギャップの形状から土砂の流入、台風、落雷によって森林全体が縮小傾向にあることも示された。