表題番号:2017S-060 日付:2018/04/06
研究課題自然・社会増減別にみた人口変化要因の時空間パターンの変容に関する地理学的研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 教育・総合科学学術院 教育学部 准教授 山内 昌和
研究成果概要
 本研究では、1968〜2015年における市区町村別の出生数、死亡数のデータを整理し、市区町村の人口変化に及ぼす人口の自然増減の影響について整理することを試みた。まず自然減少の市区町村について整理したところ、その数は増加傾向にあり、農山村地域のみならず県庁所在都市など人口規模の大きい都市地域でも近年は自然減少となっていた。続いて地域の人口増減と自然増減との関連を整理したところ、近年は多くの市区町村で自然減少が主たる要因となって人口が減少していた。さらに自然増減と人口構造との関連を整理したところ、人口の高齢化が進むと自然減少になる傾向がみられ、現状の出生率の水準では自然減少を避けることが当面は困難なことが明らかになった。