表題番号:2017S-025 日付:2018/04/05
研究課題インド及びチベットにおける後期中観派を中心とした大乗仏教の止観論の思想史的研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 文学学術院 文化構想学部 助教 佐藤 晃
研究成果概要
 本研究は、インド大乗仏教・後期中観派の論師カマラシーラ(8世紀後半)がBhāvanākrama (BhKr)等によって提示する修行論のチベット仏教に至るまで確認される後代諸論師による受容の実態を明らかにすることを目的とし、9世紀に活動したと推定されるジュニャーナキールティ(*Jñānakīrti, Ye shes grags pa)が著したた*Pāramitāyānabhāvanākramopadeśa(PYBhKrU)の解読を主たる目的としている。 申請者は既に2014年度以降、PYBhKrUのテキスト校訂及び試訳を継続的に行っているが、2017年度は修行論の中心的位置を占める止観論の中の「止」を扱った部分の校訂テキスト及び試訳を行った。その成果は、『論叢アジアの文化と思想』第26号(早稲田大学東洋哲学研究室)に投稿し、掲載された。