表題番号:2017S-007 日付:2018/04/09
研究課題介護予防給付利用有無が介護給付費に与える影響に関する実証分析
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 政治経済学術院 大学院政治学研究科 准教授 川村 顕
研究成果概要
本研究では、要支援者の予防介護利用の有無が、要介護状態移行後の介護支出に違いをもたらすかどうかを分析の目的とした。分析には介護給付費実態調査個票を用い、要支援時をベースラインとした傾向スコアマッチングを行った。要介護1以上に移行後の1か月あたり介護支出における平均処置効果を算出した。その結果、①1か月あたり介護支出全体、および、居宅サービスにおいては、介護予防サービス利用群が非利用群を上回った。また、②施設サービスにおいては非利用群が利用群を上回った。ただし、①においてはその差が利用月数の増加とともに縮小し、②においては利用月数が増加してもその差は縮小しないことがわかった。