表題番号:2017S-002 日付:2018/03/09
研究課題欧州の人権保障体制をめぐる「国際機構間関係」論
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 政治経済学術院 政治経済学部 助手 大道寺 隆也
研究成果概要
2017年度は、「欧州の人権保障体制をめぐる『国際機構間関係』論」という題目のもと、理論研究を中心に研究を遂行した。国際機構間関係論(inter-organizational relations)とは、国際機構(international organizations)相互の関係に着目し、関係する機構ならびに種々の国際的な法・規範・政策等を分析する、国際関係論の小領域である。本年度は、国家群や単一の国際機構ではなく特に国際機構間関係に着目することの存在論的、認識論的、実践的意義を理論的に示しつつ、既存の諸理論との関係の明晰化を試みた。特にドイツの研究者を中心とした一連の規範研究、とりわけ規範異議申立論(norm contestation, 定訳はなく訳語検討中)との共通点と差異を明らかにした。こうした成果は、論文や学会報告等の形で発表している。