表題番号:2017K-398
日付:2018/03/21
研究課題導電性基板上での高密度カーボンナノチューブフォレストの構造制御と電子デバイス応用
研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
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(代表者) | 高等研究所 | 助教 | 杉目 恒志 |
- 研究成果概要
カーボンナノチューブ(CNT)が基板に垂直配向成長している「フォレスト」を利用し,UVリソグラフィと金属電極上への高密度CNTフォレストの成長技術を組み合わせることで高感度なバイオセンサの開発を行った。本研究における熱CVD法によるCNTフォレストの成長は470℃と比較的低温であり,成長時間も数分間である。神経伝達物質のモデルケースとしてドーパミンを選択し,L-アスコルビン酸(100 µM)共存下においてPBS中での選択的測定を行った結果,線形領域が100 nM - 100 µM,検出限界(LOD, S/N=3)が42 nMとCNTF-IDEは高い特性を示した。またCNTF-IDEはコンタミネーションに対して高い耐久性を持っており,実用上有用である可能性が示された。