表題番号:2017K-396 日付:2018/04/06
研究課題「大衆教育社会」の変容:大規模データによる実証
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 留学センター 講師 松岡 亮二
研究成果概要
 研究目的は「大衆教育社会」の瓦解――個人間のみならず地域間における教育の階層差拡大――の実証的検討である。まず,教育に対する価値志向が時点間・地域間で変わってきたのか,大規模社会調査である「社会階層と社会移動調査」(SSM)と「階層と社会意識全国調査」(SSP)の個票データを用いて検証した。その結果,教育に対する価値志向の地域差の拡大が近年において確認された。また,2015年に行われたSSMの分析の結果,男性はどの年齢層であっても,三大都市圏や大都市の出身であると大学進学期待を持ち,実際に大卒となる傾向が明らかになった。さらに女性については,中年層(40代・50代)と比べて,20代の進学期待・大卒学歴獲得の地域格差が拡大していた。