表題番号:2017K-377
日付:2018/03/30
研究課題和田勉作品を中心とした初期テレビドラマ技法の基礎研究
研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
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(代表者) | 演劇博物館 | 助手 | 木原 圭翔 |
- 研究成果概要
本研究では、テレビ演出家・和田勉の初期テレビドラマ作品(1957-69年)を対象とし、「アップのベン」の異名で知られた和田独特の演出技法の分析と、テレビドラマ史における和田作品の意義を検証した。しばしばフルショットやロングショットが多用される映画との対比として、クロースアップはテレビ的技法として言及される。しかし、初期の和田作品はほとんど現存していないため、その実態は不明な点が多い。本研究では、演劇博物館が所蔵する台本資料と、和田作品に複数の脚本を提供した映画評論家・飯島正旧蔵のスクラップブックを中心に、テレビ特有のクロースアップ技法の実態を明らかにするための基礎的な調査と分析を行なった。