表題番号:2017K-369 日付:2018/04/02
研究課題地域資源を活用した中学校日本地誌学習の教材開発
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 高等学院 教諭 佐々木 智章
研究成果概要
 過疎地域における様々な取り組みの実態を調査し、中学校社会科地理的分野の日本地誌学習に活用することを目的に研究を行なった。
 現地調査では、深刻な人口減少の問題を抱える高知県大川村と同県馬路村を訪れた。大川村では農産物の販売・学校給食の供給・観光発信・住民の暮らしの支援などを行なう「集落活動センター結いの里」と、地鶏の飼育・販売を行なう「むらびと本舗」で聞き取り調査を、馬路村では、ゆずの加工・販売を行なう馬路農業協同組合と、魚梁瀬杉の間伐材を利用した製品の加工を行なう「エコアス馬路村」で聞き取り調査を行なった。いずれも地域のブランド化や、地域住民の誇りの醸成にもつながる取り組みであり、移住者によって支えられているという共通点も見出すことができた。
 調査で収集した動画を含めた資料については、中学校の日本地誌の“中国・四国地方”の単元に位置づけることを意識し教材化を試みた。実践は2018年度中に行なう予定である。