表題番号:2017K-334 日付:2018/04/06
研究課題戦後日本文学・文芸批評におけるジェンダー構築の研究 --ホモ・ソーシャリティと敗戦のトラウマ--
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 国際学術院 国際教養学部 教授 榊原 理智
研究成果概要

 本研究は、敗戦直後から現在にいたる文学空間において、ジェンダー、特にホモソーシャリティ(女性を媒介にした異性愛男性同士の社会的絆)が果たした役割を問い、敗戦のトラウマと呼ばれてきたものがジェンダー化されたものであることを示そうとするものである。本年度においては、ホモソーシャリティに関する研究のもっとも進んだクィア研究の基礎史料や最新の知見を蒐集し、理論的な土台を作り、関西方面の日本のフィクションに関する研究会に参加して意見交換を行ない、基礎的な研究を進めた。