表題番号:2017K-316 日付:2018/04/11
研究課題Quiet eye トレーニング効果の背景メカニズム解明
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) スポーツ科学学術院 スポーツ科学部 教授 正木 宏明
(連携研究者) 大学院スポーツ科学研究科 博士課程1年生 松橋拓努
(連携研究者) 大学院スポーツ科学研究科 博士課程1年生 吉川直樹
(連携研究者) 大学院スポーツ科学研究科 博士課程3年生 平尾貴大
研究成果概要

あがりを防止するQuiet Eye (QE)トレーニングの背景メカニズムについて脳波の準備電位によって調べた.実験1では机上でのシューティング課題を用い,プレッシャーを偽教示によって操作した.その結果,プレッシャーによって緊張化が生じ,準備電位は低振幅化した.プレッシャー下では一点凝視中の運動プログラミングに低下が生じることが示唆された.実験2では,アーチェリー課題遂行中のQE時間を計測し,内的注意の焦点化を操作した.その結果,プレッシャーによって認知不安は上昇し,有意でないもののQE時間は短縮した.内的注意を操作したにもかかわらずQE時間が延長しなかったことから,QE効果に対する注意制御の関与は支持されなかった.