表題番号:2017K-292 日付:2018/04/05
研究課題武蔵野台地における森・川・里の連続性についての生態学的評価
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 人間科学学術院 人間科学部 講師 平塚 基志
研究成果概要
埼玉県三芳町上富地区を対象に、異なる土地利用間における物質移動・循環について検討を加えた。上富地区では1970年代の関越自動車道の開通等の影響で、二次林(平地林)が減少し続けていることが分かり、結果として二次林における物質生産量が著しく減少していた。また、二次林への人為影響(落葉の堆肥としての利用等)が減少していることから、コナラやクヌギで構成される落葉広葉樹がシラカシの優占する常緑広葉樹林へと変遷していることが分かった。以上、直近50年間で上富地区では人為影響の変化からランドスケープが大きく変化し、同時に物質移動・循環にも変化があったことを定量的に示した。