表題番号:2017K-284 日付:2018/03/28
研究課題哺乳・離乳に関する全国調査(第5次)の分析
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 人間科学学術院 人間科学部 教授 根ケ山 光一
研究成果概要

日本全国で行われる3歳児健診の場を利用して,健診に子どもを連れてきた母親に質問紙を渡し,帰宅してから記入後に返信用封筒で送り返してもらうという方法で,633名の母親に、母乳哺育の実施に関する第5次調査を行った。その結果を2012年実施の第4次調査(1428名)の結果と比較したところ,母乳哺育の期間に有意な増加が認められた(第4次:平均13.23か月;第5次:14.08か月)。しかし人工乳の哺乳期間には有意差はなかった。ただし人工乳を与えた人は第5次で有意に増加しており,また産後赤ん坊が初めて口にするものを医師が決めたとする人が減り,逆に自分で決めたとする人が増えるなど,母親が自分の考えで育児する傾向が第5次に増加していた。

また母乳をやめる理由としては,母乳の出具合を理由とする人が減少し,仕事を理由に挙げる人が増加していた。