表題番号:2017K-270 日付:2018/03/27
研究課題東南アジア市場における日本コンテンツの進化経済学的な知的財産権運用の経済分析
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 社会科学総合学術院 社会科学部 教授 土門 晃二
研究成果概要
本研究では、以下の二つの研究調査を実施した。

1)デザインの類似した生産物における意匠権の経済理論分析を行った。商標権と異なり、意匠権侵害の判断基準は明確ではなく、企業の権利侵害判断も明確ではない。東南アジアの食品の類似品を参照に、意匠権には類似品を生産した企業との間に正の相互外部性が存在し、意匠権侵害を訴えることが有利か不利かは単なる権利の所有だけでは決まらないことを理論的に証明した。

2)ベトナムにおける日本コンテンツの影響について、現地大学生にアンケート調査を実施し1300以上ののサンプルを収集した。知的財産権侵害の影響も含めサンプルを集めており、日本製品および日本観光へのそれらの影響を分析する基盤を整えた。