表題番号:2017K-262 日付:2018/02/25
研究課題ミクスト・シグナルLSIの対称制約条件付き配線手法の研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 大学院情報生産システム研究科 教授 渡邊 孝博
(連携研究者) 情報生産システム研究科 修士課程学生 周 亭宇
(連携研究者) 情報生産システム研究科 修士課程学生 戴 Jindun
(連携研究者) 情報生産システム研究科 修士課程学生 黄 洪逸
研究成果概要
ミクスト・シグナルLSIでは信号の干渉や遅延など配線設計に起因する問題が顕著になっている。この問題を解決するため我々は「対称度」なる評価関数を導入し、対称制約を維持できる配線手法を提案した。今回は評価関数について(1)重み係数の影響、 (2)配線障害物がある場合の効果 を検証した。その結果、配線障害物がない場合には、人手設計と同等な経路が得られ、評価関数が機能することが示された。障害物がある場合、一層配線では評価関数の効果が認められるが、配線層数が増えるにつれて経路候補が多くなるため、対称度が同じでも対称性が乏しい配線結果が発生することが判った。今後の課題は配線層数や配線層毎の評価を組み入れることである。