表題番号:2017K-256 日付:2018/02/21
研究課題機能的デブリ分散床の基礎概念研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 大学院先進理工学研究科 准教授 山路 哲史
研究成果概要

本研究では、原子炉過酷事故時に機能的に高温デブリを分散させ、デブリの冷却性を向上する“機能的デブリ分散床”の概念を提案し、その効果を明らかにするために、伝熱・流動・相変化を機構論的に解析できるラグランジュ法に基づくMPS法を用いて炉心溶融物spreading挙動の理解を深めた。仏国CEAで実施されたVULCANO VE-U7 実験の解析の結果、重力/粘性支配の流動において、流動先端に形成されるクラストと流動の固液相互作用の結果、クラストが次第に発達し、やがてバルク流動をせき止めて流動停止に至る機構が明らかになった。これらの新知見を学術論文誌に発表した。