表題番号:2017K-242
日付:2018/03/29
研究課題炭素-水素結合活性化を伴う触媒的不斉共役付加反応の開発
研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
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(代表者) | 理工学術院 先進理工学部 | 教授 | 柴田 高範 |
(連携研究者) | 早稲田大学先進理工学研究科 | 修士課程 | 栗田 久樹 |
(連携研究者) | 早稲田大学先進理工学部 | 学部4年 | 小野田 早穂子 |
- 研究成果概要
- 炭素−水素結合の開裂を起点とする合成変換は、官能基の事前導入が不要であり、その事前導入した官能基に由来する副生成物が生成しないため、原子効率の点で理想的な合成変換である。一方、不活性な炭素−水素結合を開裂するためには、反応点に触媒を近づけるために配向基が重要である。実際に、遷移金属触媒による炭素−水素結合の活性化において配向基の導入により様々な形式の合成変換が報告されている。しかしながら炭素−水素結合活性化を起点とする不斉反応の報告例は未だ少ない。今回報告者は、イリジウム錯体と光学活性ホスフィンから調製される不斉触媒により、高エナンチオ選択的な不斉C-H共役付加反応を達成した。