表題番号:2017K-241 日付:2018/03/19
研究課題フェニルボロン酸とアリザリン レッドSの反応に関する再研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 先進理工学部 教授 石原 浩二
研究成果概要
 ボロン酸型糖センサーの基本骨格であるフェニルボロン酸(PhB)とアリザリンレッドS (ARS)との反応のメカニズムは, 既に報告されており, 広く受け入れられている。しかし, その論文には議論の前提となっている基礎データの解釈に根本的な誤りがある。そのため本研究では, キレート滴定の基本的な考え方である条件平衡定数の考え方を適用し, 基礎データの正しい解釈を例示するとともに, 反応速度論的測定により反応活性種を特定し, 詳細な反応機構の解明を行った。その結果, PhBARSの反応の詳細な反応機構を構築することができた。また付随して, 酢酸緩衝液による当該反応の促進効果を定量的に説明することができた。