表題番号:2017K-240
日付:2018/04/09
研究課題ヨウ化鉛ペロブスカイト結晶のラマンスペクトルの研究
研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
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(代表者) | 理工学術院 先進理工学部 | 教授 | 古川 行夫 |
- 研究成果概要
高効率太陽電池の材料として注目されているヨウ化鉛ペロブスカイトCH3NH3PbI3の結晶粉末を固めて,110から340 Kの温度範囲で,830 nm光を励起光としてラマンスペクトルを測定した.直方晶系から正方晶系への転移T = 162 Kにおいてバンド幅,特にN+H3非対称変角振動のバンド幅,の大きな変化が観測され,秩序・無秩序型の一次転移であることを示している.正方晶系から立方晶への転移T = 327 Kでは変化が小さかった.また,CH3N+H3の回転運動に帰属される250 cm−1付近のバンドは温度上昇とともにバンド幅が小さくなり,モーショナルナローイングによるものと考えられる.