表題番号:2017K-237 日付:2018/04/07
研究課題重力崩壊型超新星爆発研究のための多次元輻射流体コードの一般相対論化
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 先進理工学部 教授 山田 章一
研究成果概要

本研究は、正当化が自明でない近似を用いないシミュレーションにより、超新星爆発のメカニズム等を明らかにすることを目的としている。本年度の成果は以下の通りである。①昨年度軸対称下でのボルツマン輸送計算に基づく超新星シミュレーションとして世界で初めて爆発を再現することに成功したモデルに対して、親星の自転の影響を調べた。②ニュートリノ輸送計算をモンテカルロ法により行うために昨年度構築した、核子との非弾性散乱を扱うモジュールを、空間構造も考慮できるように拡張し、テスト計算を行った。③昨年度開発したBSSN形式に基づきアインシュタイン方程式をimplicit Runge-Kutta積分法を用いて球座標上で解くコードを拡張し、初期条件を解くモジュールを開発した。