表題番号:2017K-236 日付:2018/03/28
研究課題量子系制御とその量子情報技術への応用
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 先進理工学部 教授 湯浅 一哉
研究成果概要

「量子系制御」をキーワードに量子情報技術に関わる話題,特に「観測による量子系制御」と「量子計測」に取り組み,次の成果を得た.

■いかなる複雑な Markov 過程も,互いに可換な時間発展生成子で駆動される自明な時間発展を測定で射影して得られるものとして理解できることを明らかにし,“Lindbladian Purification” を提唱した.

繰り返し測定によって系の時間発展を変化させつつデータを得る計測スキームを温度を計測する問題に適用し,その有用性を明らかにした.

最適制御の考え方を量子計測の問題に援用し,計測の過程で量子制御を加えることで計測制度を顕著に向上できることを明らかにした.