表題番号:2017K-226 日付:2018/03/15
研究課題抗リーシュマニア活性物質 cristaxenicin A および誘導体の合成研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 先進理工学部 准教授 細川 誠二郎
研究成果概要

Cristaxenicin Aは本学の中尾研究室によって単離・構造決定された化合物で、6-9員環の二環式炭素骨格を母核とする抗リーシュマニア活性物質である。当研究室では本化合物を供給可能とすべく合成研究を行っており、すでに母核の6-9員環化合物を合成し、これが抗リーシュマニア活性を有することを報告している。本研究では、C18位炭素が導入された6-9員環化合物を合成した。この合成において、ジオールを有する末端アセチレンをヨウ化ビニルに変換する際に、常法とは異なり、アセチレンに付く水素としてジオールの水素を利用することを考え、水を加えることなく本反応を行ったところ、高収率(93%)にてヨウ化ビニル体を合成することに成功した。