表題番号:2017K-209 日付:2018/02/21
研究課題構造形態の工夫によるRC柱のダメージフリー化と震動実験による性能確認
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 創造理工学部 教授 秋山 充良
研究成果概要

本研究では,これまでの既存研究の知見を基に二方向入力を受ける場合を想定して摩擦振子型免震機構付き柱を設計し,震動実験によりその地震時挙動を確認した.一方向入力の場合と異なり,滑り曲面上を斜め方向に摩擦振子が滑る場合の滑り性能の確保,あるいはそれに適した滑り曲面形状や橋脚の配置方法などが問題となった.また,骨組解析モデルを用いた非線形動的解析も行い,提案構造の地震時挙動を数値解析的に評価するための基礎検討も行った.なお,これまでに観測されている範囲の鉛直地震動の大きさでは,本構造の地震時挙動に鉛直地震動が及ぼす影響は極めて限定的であることから,本実験では,鉛直方向成分の入力は行わなかった.