表題番号:2017K-192 日付:2018/02/26
研究課題イオン注入によるダイヤモンドのカラーセンタ形成プロセスの構築と単一光子源への応用
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 基幹理工学部 教授 谷井 孝至
研究成果概要
量子通信用の単一光子源の実現を目指して、単結晶ダイヤモンド中に単一カラーセンタを形成するためのプロセス開発を行った。IIa結晶中にSiイオン注入によりSiVセンタを、また、窒素を多量に含むIb基板にNiを打ち込むことでNE8センタを作製できる条件を探索した。Ni打ち込みではNi由来のホトルミネッセンス(波長783nm)が計測されたが、NE8由来の発光ではなかった。一方、Si打ち込みでは単一SiVセンタの形成(波長738nm)を確認できた。20keVから18MeVまでのエネルギー範囲において打ち込みSi原子数 に対するSiV生成収率がエネルギーによらず一定であることを見出した。